羊の糸紡ぎ
原稿三昧とフルートと病院漫才でたまに家族孝行。最近はNey Matogrossoへの愛の日々(笑)。
200412<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>200501
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
相変わらず。
取るものもとりあえず通院したら、自動販売機でほとんどの飲み物が売り切れてて密かに憤慨しました。薬飲むから、アクエリアスを売れ! カップジュースの自動販売機で、小さいカップの方がのきなみ売り切れてました。無料サービスのほうじ茶さえ。‥‥‥‥一体何があったの。


主治医とは相変わらずな女のサイトへようこそ。
ほんまに相変わらずで、この医者の前で弱音を吐いたら負けくらいに思ってしまうのは何故だ。根本的に間違ってるのは、百も承知なのですが。


診察室に入って、私ひとこと。
「先生、どうしたん? ネクタイなんかして…」
巷でクールビズなんて言ってますが、主治医はとっくの昔にノータイの世界に行ってしまってます。逆にネクタイ姿、‥‥‥‥見慣れねえ‥‥‥‥。
「んー? 変か?」
ここで「うん、すっげえ変」と言うのも大人げないと思ったので、
「うーん‥‥‥‥見慣れへん‥‥‥‥」
「何や、変なおっさんか?」
何で自虐的なんだよ。とりあえずワイシャツに紺のネクタイ(タイピンなし)を上から下まで眺めて。
「とりあえず‥‥‥‥もうちょっとネクタイはいいのをした方がええで」
と、小さな親切大きなお世話な感想が出てきました。
「ネクタイか! そうか、誰が買ってくれるんや?」
私でないことは確かです。
「奥さんやろ、そりゃ」
「嫁さん、そんなん買ってくれへんわ。大体、ネクタイなんか普段せえへんしなー。30年ぶりちゃうか」
「30年て‥‥‥‥おいちょっと待て、学会はどないしたよ」
「ネクタイせんでもええ学会に行ってた」
そんなんがあるんか‥‥‥‥。ていうか、その差は何?
ということは、今日は何かよっぽどのことがあったか、若しくは気が変わったか何かだな。
とりあえず調子の悪い旨を伝え、お約束の日記を(これも本心を書いてるわけではないが…先方は百も承知やろな…)手渡すと、中を読んでた主治医、小首を傾げました。
「‥‥‥‥ブログって何や?」
私、この説明するのは3回目くらいな気がします。こんな時は専門用語を使うとややこしくなるので、
「ホームページの日記のこと」
と、答えておきました。間違ってはいないけど、何かが大きく違う気がする…。しかし主治医に「ウェブ」とか「サイト」とか言ったら、余計面倒やしな。
「日記を公開! そんなん誰が見るんや?」
不特定多数です。ブログですから。
「そんな破廉恥な輩が多いんか。他人の日記を覗くなんて…」
この感想、あまりにずれてて面白いので特記しておきます。そりゃー、他人の家に押し込んで、机勝手に引っかき回して覗いた日記なら恥ずべき行為だろうよ。しかしうちは、生存確認及び今日のネタ帳ですから。残念。
「せやけど、国文学科で習った日記の定義は、『読み手を想像して書くもの』やったで。勿論、一番の読み手は自分やけどな」
それを聞くと、主治医はにやりと笑って、
「日記文学で、一番すぐれてるのはどれやと思う?」
と、ご下問あそばしました。あんた、他人の日記覗くのどーたらこーたら言ったばっかりやんっっ!
いろんな作家達が頭をかすめていったのですが、何せ起きてからアクエリアスしか飲んでないから頭が動かない。分からんと首を振ると、
「永井荷風や」
と、勿体つけて教えてくれました。
『断腸亭日乗』かい」
と即答すると、
「荷風は嫌いやが、あれだけはええな。読んだ?」
当然です。
「おお、さすが!」
何でそこで拍手ですか。そこで(ほんまに拍手された)! 私、文学以外で褒められたことないよ。主治医にもパパンにも。
「え、何で? 当たり前ちゃうん?」
「読んでる人は少ないやろー」
「だって、おもろいやん」
文語体に馴染まない人は、読みにくいかもしれませんが、慣れてしまえばこっちのもんさ。面白いですよ?
当時の風俗などを知るのにもってこいで、大正マニアな私が読まないはずがあろうか、いやない(反語)。
日記というのは、どんな学術論文よりも当時のことを教えてくれるので、読んでて楽しいです。タイムスリップな感じ。ちなみに漱石の負けず嫌いで苦み走った感のある日記も好きです。『自転車日記』を教えてくれたからすさん、ありがとう。


こんな話の後、ウィンタミンを頓服にすることにして、今日の診察は終わりです。
うちの主治医はからすさんのもと主治医でもあるので、やっぱりネクタイ姿を見せたくなる私。
「先生、携帯でそのネクタイ姿撮ってええ? からすさんに見せるねん」
と訊ねたら、思いっきり嫌がられたのでやめました。ちぇ。もうちょっと脂肪でも筋肉でもついてたら、ネクタイ姿もさまになるのにな。ほんまに干物のようやわ。昔はとても男前だったそうで、確かにその名残が見て取れるのですが…。


実は先週、あんまりしんどいので診察予約取ろうかと思ったのですが。
「でもなー、薬は出てるし、来てもどうなるわけでもないしなー」
と、素直に感想を言ったら、とても喜ばれました。それは患者の成長を喜ぶというよりは、あからさまにてめえの仕事が減って喜んでる顔です。
「そう、その通り。どないもならへんな」
「先生カウンセラーってわけじゃないしな」
というより、私が主治医にカウンセリング効果を期待してないだけなのですが。基本的に誰かに相談事はしないタイプです。
「カウンセラーやない、そうかー」
あ、しまった。言い方悪かった? 焦った私、どうでもいい蛇足を施してしまいました。
「別にカウンセラーの人がおっても、『どないしたらええですかー?』なんて相談の仕方せえへんしな。どないするか考えるのは、私の仕事や。仮に相談に行くとしたら、答えは出てるやろ、同意が欲しいだけで」
こんなこと思って、こんなこと言ってっから、お前は男もできなけりゃ縁遠いんだよ‥‥‥‥。
墓穴を掘りまくった私、空しく帰ってきました。帰りがけの本屋で、埃まみれの『白洲正子自伝』を購入。さっきまで読んでたので、ミョーに周りが埃っぽいです…。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。