羊の糸紡ぎ
原稿三昧とフルートと病院漫才でたまに家族孝行。最近はNey Matogrossoへの愛の日々(笑)。
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撒き餌療法。
何か間違っていませんかって(タイトル)? これが間違ってないんですよ、悲しいことに……。
「撒き餌漁」だったら、いっそのことどんなにか…。


主治医に授業されてきた女のサイトへようこそ。
頭の悪い患者で悪うござんした。


何故だかバースデーケーキをホールで買いに行っている夢を見ている頃、我が家のチャイムが「ぴんぽーん♪」と、陽気な音を立てました。
「ellisさーん、Amazonからのお届けものですよ~」
ああ、そうだった。小人さんが発注した、漱石の日記……。
よろれりと受け取りに行って時計を見たら、診察にいい時間でした。テキトーに着替えてひょいと日記の一冊を突っ込むと、病院へ。
思ったより早く呼ばれ、「どうですか?」と聞かれる。
「えーと、ぼーっとしていて2回ほど轢かれかけました」
「危ないなー。テグレトールが多すぎるんやな。よし、減らそう」
「ちょっと待て。血中濃度も測らんと、多すぎるも何もないやろう」
「せやかて、ぼーっとするんやろう。薬減らさな」
「そんじゃデパスを半分にしてくださいよ」
デパスはこんなふうに、いつも駆け引きの道具にされています。本来そういう薬でないことは、百も承知ですよ。
「仕事はどうですか」
「うーん、やりますよというメールは送ったよ。そんで勢いでこんなものを買いました」
カバンの中から、漱石の日記がすちゃり。
「先生はもうとっくに持っているやろうけどさ」
「……持ってるが、その装幀のやつは持ってないな」
「見る?」
「中身一緒なんやろ?」
と言いつつ、さっさと手に取り中身を改める主治医。目が真剣ですよ。私、滅多にこんな目で診察してもらったことない……(涙)。
……しばらくして。
「あかんな、これは現代仮名遣いやないか。しかも当用漢字に直して。漱石に許可取ったんか!」
「無茶言うなよ。鴎外の『舞姫』の現代語訳が欲しいって国文学生も書店に来る世の中やねんから。今時そんなマニアックなことしてくれるんは、ゆまに書房くらいと違うか?」
「何を言う! 天下の岩波書店がこんなことでどうする!?」
いえ、天下の岩波だからこそ、大衆のことを考えたに違いないんです…。あそこは買い切り(返本ができない)出版社ですからな…必死なのよ、いろいろ。
更にぱらぱらめくって、
「この漢字! これは間違っとる! こんなことをするようでは、岩波もおしまいやな」
それは本を読むの、「読む」という字。旧字体は「讀む」になります。
「この字はな、もともとこう書いたんや」
と、上記の「讀」と、もう一つ、つくりの真ん中「四」の字が微妙に違う字を書きました。見た目はほとんど一緒。
「『賣』これは音読みでどう読む?」
「『売買』のばい。『売る』の旧字体です」
「そう、せやからこの『讀』は、『ばい』と読む」
「はあ」
「そんでこっちは」
と、貝の字の上がきちんと『四』の字になっているのを書いて、
「これは『とく』と読んだ」
そう言われて、私の頭にひらめいたものは。




「あ、『冒涜』の『とく』ですね!」




‥‥‥‥‥‥‥‥‥普段の生活と思想が忍ばれるようだなellis。
漢字はつくりで読むことが多いから、そういう連想をしてしまったのですよ。しかしろくでもない連想だな。
それでも授業に入り込んでいる主治医は、そんなこと気にせず「納得したか?」というように頷いてますよ。
「だから『読書』という時は、この字を書かなあかんというわけや」
「はあ、ためになります~」
「貴女ほどの学問の徒が知らんとは、どういうことや?」
いえ、私そんなものになった覚えはありませんから。
「新仮名遣いはあかんな、それにしても」
「あ、『私の國語教室』読みましたよ~。私も旧仮名の方が好きです」
書店時代、これを読んでいたら何故か版元さんに褒められた覚えが。……何故?
「漢字もあかん。新字体なんてもってのほかやな」
戦後教育のすべてを踏みにじる発言です主治医。しかも自分もそっちで教育受けたくせに…。
私の旧仮名好きは、ひとえに国文学科の教育が為したものです。大正マニアな性格も災いしてるに違いない…。
「……で、薬どうしますか?」
「とりあえずこのままでええんとちゃいますやろか。テグレトール減らすなら、血中濃度きっちり測ってからね」
「ほなしゃあないなー。2週間後に来てくださいよ」
「はいよ」
……これが「診察」だったのかどうかは、敢えて問わないでください……。
だから言ったでしょ、「撒き餌療法」だって。誰が癒されたって、主治医でしょう。
誰が間違っていると言おうとも、この人はこれでいいの……。漢方の話と血液検査の話(これもすっきりきれいさっぱり忘れてたな、主治医…)は、神経内科の先生に相談します。


今日は話の分かる薬剤師さんがいなくて、うだうだと「これは気持ちをおだやかにするお薬で……」という説明を聞かなくてはいけませんでした。
私の飲んでる薬、そういう説明だと「気持ちを穏やかにする薬」と「眠りやすくする薬」に大別されるだろ。あとは「お腹の薬」? どう気持ちを穏やかにするのか、またどれくらい眠りやすくなるのか、説明はいりませんがしてくれるならそれくらいが。
では明日の夜からキャスバル兄の家に両親が来るそうなので、ママンをほぐしに参ります(涙)。おさんどんもするのでせうな。
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